煎茶道の家元が語る、一杯の茶の背景にある文化史
煎茶瑞芳菴流(ずいほうあんりゅう)は、2026年11月28日(土)14時から、京都市中京区のカンデオホテルズ京都烏丸六角において、「煎茶瑞芳菴流100周年 特別公開セミナー 第3回」を開催します。
今回の講演タイトルは、「家元と紐解く 煎茶文化の源流 ― 中国から日本へ、禅・文人・売茶翁をめぐって ―」。
講師には、煎茶瑞芳菴流第3世家元・瑞翰菴博仙が登壇します。
日本茶は今日、日常の飲み物として広く親しまれています。その背景には、中国から日本へ伝えられた茶の歴史と、仏教、文学、美術、文人たちの交流を通じて発展してきた文化があります。
今回のセミナーでは、茶文化の伝来から日本での展開までを振り返り、禅や文人文化との関係、江戸時代の売茶翁が日本の煎茶文化に果たした役割などを取り上げる予定です。
煎茶道の経験や専門知識を必要としない一般公開講座として、日本茶の愛好家だけでなく、日本史、京都文化、寺社文化などに関心のある方々にも参加を呼びかけます。
およそ100年の節目に、流派の知識を社会へひらく
煎茶瑞芳菴流は、西山水仙を祖とする煎茶道の一派です。
流派の伝統的な茶席や献茶行事を継承する一方、茶道関係者だけでなく一般市民や学生にも茶文化の背景を知ってもらう機会として、2026年から「特別公開セミナー」を開催しています。
第1回(4月25日)は第3世家元・瑞翰菴博仙が煎茶と黄檗宗、文人文化との関わりを紹介しました。
第2回(8月29日)には、快山窯11代目・塚本英貴氏を講師に迎え、中国陶磁の歴史と煎茶道具の関係を、現地調査の経験を交えながら紹介しました。
第3回では再び家元が登壇し、これまでの内容を踏まえながら、煎茶文化そのものの歴史的な源流を取り上げます。
一連の公開セミナーは、およそ100年にわたり受け継がれてきた文化を、次の時代に向けて社会へひらいていく取り組みの一つです。
京都の歴史的建築を文化交流の場へ
会場となるカンデオホテルズ京都烏丸六角は、近江商人・伴家の旧邸宅である京都市登録有形文化財「旧伴家住宅」を保存・改修したレセプション棟を擁しています。
今回の公開セミナーは、この歴史的建築を文化や交流、情報発信の場として活用する**「伴市プロジェクト」**の活動の一環として開催されます。
伴市プロジェクトは、市民グループとカンデオホテルズによる協働の取り組みです。
煎茶瑞芳菴流の特別公開セミナーも、このプロジェクトへの参画をきっかけに始まりました。
歴史ある建築空間を活用しながら、茶を通して日本文化への理解を深める場を継続的につくることを目指しています。
講師紹介
瑞翰菴博仙(ずいかんあん はくせん)
煎茶瑞芳菴流 第3世家元
大本山黄檗山萬福寺青少年文化研修道場の道場長を務めるなど、長く黄檗禅や寺院文化の現場に携わってきました。
NHKをはじめ、全国ネットのテレビ番組への出演経験があります。
禅と煎茶の双方に関わってきた経験を背景に、寺院文化と煎茶文化の継承・発信に取り組んでいます。
開催概要
正式名称
煎茶瑞芳菴流100周年 特別公開セミナー 第3回
講演タイトル
家元と紐解く 煎茶文化の源流
― 中国から日本へ、禅・文人・売茶翁をめぐって ―
日時
2026年11月28日(土)14:00〜16:00
会場
カンデオホテルズ京都烏丸六角
京都市中京区骨屋町149
京都市営地下鉄「烏丸御池駅」より徒歩約4分
講師
煎茶瑞芳菴流 第3世家元・瑞翰菴博仙
参加費
一般:1,500円
瑞芳会会員・学生:500円
定員
12名
申込方法
公式LINEまたはメールにて、氏名・参加人数・参加区分を連絡。
公式LINE:https://lin.ee/qHorTQX
メール:sencha.info.jpn@gmail.com
※定員に達し次第、受付を終了します。
主催
煎茶瑞芳菴流
主催団体について
煎茶瑞芳菴流
西山水仙を祖とする煎茶道流派。
売茶翁、聞仲浄復、田中鶴翁へとつながる煎茶文化の流れを汲み、京都を中心に伝統的な茶席や献茶行事を継承しています。
現在は二条城、祇園祭、平安神宮などでの献茶・茶席をはじめ、公開セミナーや文化交流活動を通じて、煎茶文化の継承と社会への発信に取り組んでいます。