サルから一度取り出して再び移植
病気が原因で子宮になんらかの障害を持つ方に朗報が舞い込みました。
血管をつなぐのが難しい子宮を、サルから一度取り出して再び移植することに、東京大などの研究チームが成功したとのことです。
横浜市で開催中の日本受精着床学会で発表された今回の成功は、将来、病気などで子宮を失った女性に出産の道を開く技術としてかなり期待されています。
2時間後に元の体内へ戻した
この実験では、メスのカニクイザル2匹から子宮を摘出し、2時間後に元の体内へ戻したそうです。
1匹は間もなく死んでしまいましたが、もう1匹は5か月後の今も生理があり、健康状態は良好とのことです。
この健康状態が良好なサルを8月には受精卵を移植して妊娠、出産できるかどうかを調べるそう。
さらに9月には他の個体からの「他家移植」も実施する予定だそうです。
かなり危険が伴う
子宮の動脈や静脈は細いため、移植の際、つなぎ目に血栓ができやすくかなり危険が伴うそうです。
サウジアラビアで2000年ごろ、人間の子宮移植が行われ、失敗しました。
まだまだ乗り越える問題は多そうですが、ぜひ将来出産を夢見ている女性のためにも今後の発展に期待したいものですね。
出産が出来ないと悩んでいる女性のためにも、いち早く実現することを願っています。
子宮の病気