古来から染料・漢方薬として重宝された紫根
2010年6月22日放送の日本テレビ系列「魔女たちの22時」にて、ある女性の肌を救った漢方生薬“
紫根”が紹介された。この女性は38歳という若さで更年期障害に陥り、肌にシミやしわがあらわれボロボロになっていた。ところがこの紫根を化粧品に加工して使用し続けたところ、
20歳以上肌年齢が若返ったという。
紫根は日本でもわずかに採集できるムラサキの根を乾燥させたものである。奈良時代から江戸時代にかけては栽培もおこなわれ、染料や傷・やけど用の軟膏として重宝されてきた。しかし今では合成染料や医療の発達でその数も激減し、今や絶滅危惧種に認定されるほどとなっている。
このように日本では貴重な植物だが、漢方薬の本場中国では栽培されているらしく、通信販売などで手に入れることは可能である。問題の化粧水だが、
15gの紫根を300ccの水を張った鍋に入れ、弱火で15分煮詰めるだけというシンプルなものである。これ一回で1カ月分になるという。
紫根は500g 2,000円~3,000円ほどで売られている。単純計算で1年と半年分弱の化粧水が作られることになる。“貴重”というわりに、その効果のほどからすると安く感じられることだろう。手作り化粧水は生モノなので、今の季節は特に冷蔵保存した方がよい。
日本テレビ「魔女たちの22時」紫根 漢方薬・生薬販売