認知症の老人が服を脱ぎたがるのはなぜ?
名古屋市中川区の
認知症グループホーム「はるた」で、勤務する職員が介護記録を見るうち、認知症の老人が服を脱ぎたがるのが3~4日間排便のない時に重なっていることに気づいたそうです。
そこでトイレの回数を増やしたり、どうしようもない時には便秘薬を使ったりして解消すると、服を脱ぎたがる傾向がなくなったことが分かりました。
便秘は不快感の訴え
認知症の人のケアに詳しい「
生活とリハビリ研究所」代表の三好春樹さん(理学療法士)は「認知症の人は体に不快感があってもそれが何かわからず、徘徊したり、夜中に大声で歌ったりなどの行動で訴えていることが多いのです」と話しています。
便秘を引き起こす原因
便秘はお年寄りでなくてもつらいもの。不快感を引き起こす原因には、水分不足による脱水症状、持病の悪化、薬の副作用などがありますが、見逃されがちなのが便秘なのだそうです。なんと、便秘を解消した老人は徘徊などの行動が6割も解決したそうです。これはすごいことですね。
水分や食物繊維の摂取だけでは不十分
認知症の人の便秘は、便意を我慢したり、させられたりを重ねるうち、便をためこむようになる「習慣性便秘」が多いそうです。それを解消するには、水分や食物繊維の摂取だけでは不十分で、介護する人が朝トイレに連れ行って「出す」習慣をつけることなんだそう。ちなみに、3日間以上便を溜めこまないことが大切と言うことです。
生活とリハビリ研究所グループホームはるた