
結婚相談所マリーミーは、同社で婚活中の男女を通して見えてきた、最新の婚活にまつわる社会事情について分析・発表した。
コロナ禍で、人との関わり方やライフスタイルに異変
■スーパーエリートの女性までもが、「早く結婚したい」と入会
2020年4月に、日本で初めて緊急事態宣言が出てから約2年になるが、この間に就職をした現社会人2・3年生の女性たちが、「結婚して退職したい」と、同社を訪れるケースが最近増えているという。
コロナ禍以前は、スーパーエリートの女性は、20代はバリバリ仕事を楽しみ、30歳を過ぎた頃に初めて、「結婚したいな」と考えて入会するというのが通例だった。それなのに、「仕事に意義が見いだせず、もう早く結婚したい。仕事を辞めて専業主婦になることも厭わない」と言う女性が増えているそうだ。
「寿退社」という価値観は、昭和時代の過去のものとされてきたが、令和の今になってこういう価値観に戻るとは驚きだ。同社には、20代前半女性の「とにかく結婚したい」というご相談が、コロナ禍と比べて3割ほど増えている状況だという。
■社会人2~3年生に起きている「異変」
ただ、結婚したいと入会したにもかかわらず、「結婚=本当に叶えたいこと」「結婚=幸せ」とも考えていないように見える。というのも、こういった社会人2~3年目の方々は、「お相手には特に条件はありません」という傾向が高く、顔写真を見て、好きなタイプを選んでいる方がほとんどだという。
つまり、「結婚したい」というよりは、「1日中家にいるつまらない毎日を変えたい」「何とか今の状況から抜け出したい」という方が、心境に近いように感じられる。
■婚活の中断を提案することも
「結婚相談所は、結婚させるのが仕事だから、何が何でも結婚させようとする」というのは誤解で、同社では、上記のような社会人2、3年生の婚活女性に対して、やみくもに結婚を勧めることはしていない。
むしろ、婚活の中断を提案することもあるそうだ。30代であれば、本人が焦っている場合も多いので、「半年で結婚を決めましょう」と提案するが、まだ20代前半なら、もう少し社会勉強をしてからの方が、より自分に合った相手を選べるだろうし、今後の人生も豊かになるのではないかと思うからだ。
今後も、結婚相談所マリーミーは、それぞれの方に合わせた、丁寧なアドバイスを行っていくという。